刑事事件・少年事件 実績一覧
刑事事件相談
強姦事件
西尾市のお客様(A、自営業)は、従業員の採用に応募してきたBさんを途中から脅すようになり、無理矢理性交しました。その後、Bさんが警察に被害を届け出て、逮捕されました。
Aさんは執行猶予中でした。当時、強姦罪は親告罪でしたので、被害届が取り下げられれば、刑事処分はありませんでした。今回の強姦で、前の刑(懲役2年)の執行猶予は取り消され、さらに今回の強姦で懲役3年位は見込まれました。Bさんと示談ができるか否かで、刑務所に5年行くか、全く刑務所は関係ないことになるか、大きな違いがありました。
強姦の被害者の精神的苦痛等は大きく、慰謝料も被疑者に支払能力があれば100万円単位になります。しかも、Bさんは、Aさんが執行猶予中であることを警察から聞いていましたので、なかなか通常の慰謝料額では応じていただけませんでした。
Bさんに支払った慰謝料は高額になりましたが、示談ができ被害届を取り下げてもらうことができました。刑務所で5年過ごすことを考えれば、Aさんが支払った金額はまだ安いと言えました。
2018/08/26
刑事事件相談
殺人事件
刈谷市のお客様(男性A、68歳、無職)は、駅前の飲み屋へ歩いて行く道の途中でBさんの家の前を通り、Bさん(45歳位)と顔を合わせると、いつもBさんから馬鹿にされていると思い込んでいました。あるとき、Bさんとつかみ合いのけんかになり、護身用に持っていた果物ナイフでBさんを刺し、Bさんを殺してしまいました。
Aさんは、蓄えがあまりなかったので、Bさんの遺族に賠償金を払うことができませんでした。判決が、長期の懲役刑になることは確実でした。
この件では、Aさんにも、当時の状況について言い分がありました。結果は、求刑よりも少し軽くなりましたが、Aさんとしては、自分の主張したい点を裁判で述べたので、納得して刑に服しました。
刑事事件については、どうして極悪な罪人を弁護するのか、とよく質問されます。
しかし、罪を犯した人にも、原因などについて言いたいことや言い分があることがあります。また、一般の人にはわかりにくいことですが、警察は、被害者などの極端な言い分や担当警察官の事件の見通しに従って、犯人がやってもいない事実や思ってもいない動機を一方的に調書に書き、これを犯人に署名させることがあります。
このような警察による不当な取り調べをチェックし、被疑者に代わって警察・検察官に文句を言い、犯人の側から見た事実を、正確に調書に書いてもらうことが、正当な裁判を受ける上で重要となります。
そして、裁判で、被告人に、自分の言いたいことを言ってもらい、その上で判決を下してもらって、納得して刑務所に行ってもらいたいと考えています。被害者への弁償や保護も大事なことですが、罪を犯した人の人権がおざなりにされることも許されません。
2018/08/25
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